特集 フィジカルアセスメント教育─どこを強化するのか
シミュレータを用いたフィジカルアセスメント教育の効果―呼吸音・心音聴取に焦点を当てた継続教育プログラムの検討
三笘 里香
1
,
山内 豊明
2
1聖路加看護大学大学院博士課程
2名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
pp.484-489
発行日 2007年6月25日
Published Date 2007/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100699
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はじめに
少子高齢化の進行,医療技術の進歩など,医療を取り巻く環境の変化が医療経済の問題とも絡み,医療を提供する場を病院のみならず,医療・福祉を統合した施設や在宅へと拡大させている。その結果,入院患者は重症化し,在宅療養者も医療依存度の高い者が増加している。このような変化に対応するため,より質の高い看護を提供することが看護師には求められている。質の高い看護を提供するためには,看護師は的確なアセスメントを行う必要があり,患者の医療依存度が高いほど,フィジカルアセスメントが重要となる。
現在,看護基礎教育においては看護実践能力の育成を目指し,フィジカルアセスメントが重点項目とされており,フィジカルアセスメント教育に関する研究も数多く行われている。一方,臨床看護師のための継続教育におけるフィジカルアセスメント教育に関する研究は少なく,実態調査がほとんどである。
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