べらどんな
複眼
GEN
pp.1429
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102854
- 販売していません
- 文献概要
蜻蛉(とんぼ)を見ることがめっきり少なくなった。たまに飛んでいてもアカトンボだけである。ヤゴは水中でしか暮らせないので,沼や小川が都会にはなくなったのがその理由ではと思う。
蜻蛉は不思議な昆虫である。まず飛ぶのに理想的な形をしている。鳥よりもずっと飛行機に似ているのだ。ギンヤンマだと飛行速度が毎秒9mだとされ,ミツバチの倍も速い。しかもミツバチが1秒間に250回の羽ばたきをするのに,蜻蛉は30回以下なのである。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.