Japanese
English
研究
地域在住高齢者と作業療法学生が参加する作業に焦点を当てた遠隔交流プログラムの効果に対する予備的検討
A preliminary study of the effectiveness of an occupation-focused remote exchange program involving the community-dwelling older adults and occupational therapy students
古賀 昭彦
1,2
,
久野 真矢
3
,
安田 邦彦
1
,
村上 宏樹
4
,
竹下 一樹
4
,
猿渡 進平
4
Akihiko Koga
1,2
,
Shinya Hisano
3
,
Kunihiko Yasuda
1
,
Hiroki Murakami
4
,
Kazuki Takeshita
4
,
Shinpei Saruwatari
4
1帝京大学
2県立広島大学大学院博士課程後期
3県立広島大学大学院
4白川病院
キーワード:
地域在住高齢者
,
作業療法学生
,
ICT
Keyword:
地域在住高齢者
,
作業療法学生
,
ICT
pp.1371-1378
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203608
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Abstract:地域在住高齢者の情報格差や作業参加に対する支援としてスマートフォン(以下,スマホ)の使用教育や遠隔介入が推奨されている.本研究は,地域在住高齢者と作業療法学生(以下,OTS)が参加する作業療法学的視点も交えたスマホ使用教育プログラムの有用性を検証することを目的とした.8週間の本プログラムに参加した地域在住高齢者12名のスマホ使用の主観的評価,作業療法アウトカム(QOL,作業遂行等),OTS 18名の課題価値,職業的アイデンティティについてプログラム実施前後の比較を行った.その結果,地域在住高齢者はスマホ使用の主観的負担感(p=0.004,r=0.49),主観的健康感(p=0.02,r=0.17),作業剝奪(p=0.04,r=0.15)に有意な改善を認めた.OTSは課題価値(p=0.006,r=0.29),職業的アイデンティティ(p=0.007,r=0.27)に有意な増加を認めた.本プログラムは地域在住高齢者のスマホ使用教育,OTSの教育に効果的である可能性が示唆された.
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