連載 人が生きる現場・2
作家 小林光恵さんのエンゼルケア―最期まで見届けたい
津金 亜貴子
pp.363-365
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100656
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「顔」は,私たちに実に多くのことを伝えてくれる。表情で,顔色で,目の動きで,考えていることや,言葉に出さないおもいまでも物語るし,相手もそれを感じ取ることができる。「顔」は,私たちが生きていくうえで,知らず知らずのうちに大事にしている部分だと思う。それが「死に顔」だったらどうだろう。死んだ後のことを知ることはできないとはいえ,たった一度の人生だ。できれば“いい顔”でありたいし,大切な人の最期の顔を,穏やかなものとして記憶していたい。
今回の現場は死に顔に施す化粧,エンゼルメイク研究会。看護師が行う最期の看取りのケアとして,そのあり方を考えていく活動に関心をもった。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.