連載 エキスパートナースの肖像
事例を通して看護師のキャリアを積むことの意味を考える・2
リハビリテーション看護とは―障害のある人の伴走者に徹する
佐藤 紀子
1
1東京女子医科大学看護学部・大学院看護学研究科(看護職生涯発達学)
pp.160-163
発行日 2007年2月25日
Published Date 2007/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100617
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連載2回目で取り上げるのは,国立身体障害者リハビリテーションセンター病院の山中京子さんの書いたナラティブである。リハビリテーション看護というと,とかく「失った機能に目を向けるのではなく,残された機能を活かす」と言いがちであるが,当事者は「機能を失ったことに納得できない」「前のようになりたい」という切実な気持ちを持っている。このような気持ちを汲み取った山中さんのナラティブは「リハビリテーションする人を看護する」こととはどういうことなのかを見事に切り取り,当事者のBさんの姿を描き出している。
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