特集 これからの保健所と保健婦
Ⅱ保健所に望む
開業医の立場から
保健所はサーヴィス機関に徹せよ
羽生田 進
1
1群馬県医師会
pp.69-72
発行日 1968年3月10日
Published Date 1968/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204151
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1.はじめに
戦後20年余を経た今日,わが国の公衆衛生活動は,かなりの厚みと幅をもってきたし,その活動の中心としての保健所の存在は,重要な意味をもつものであることは論をまたない。しかしながら,数年前から「曲り角にきた保健所」といわれるように,数々の障害が,その深みをまして,今日にいたっていることも事実であり,年来指摘されている問題点がそのまま放置され,現在の保健所の硬直化を招いていることも,また,いなめない事柄ではなかろうか。
私は,開業医の立場から,また,医師会としての立場から,若干の意見を述べて,本問題への接近を試みたいと思う。
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