教室めぐり・26 日本医科大学衛生学教室
科学的"雑学"に徹する
乗木 秀夫
pp.497
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204315
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日本医大の衛生学教室は,昭和10年代にその基礎ができたようである.当時は,現在の予研の所長をもって現役を退かれた故小島三郎教授が,当時東大付属伝研部長として,消化器系伝染病の研究と環境衛生と,さらに先生の別の面のスポーツ医学とが,衛生学教室をささえていたようだ.そして,前公衆衛生院長の古屋芳雄教授が民族衛生学を,また,村島教授が短期間であるが,厚生科学という部面を講義しておられ,その教育時限数も多かった.
新しい制度になってからは,これらを統合し,さらに整形外科のスポーツ医学,内科学の寄生虫病学なども加え,内容的にはマンモス化してきた.しかし,依然として,伝染病を対象とする研究が多く,それを拡げて,現地疫学から地域管理へと伸びたようである.
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