看護教育研究
母性看護技術到達度の認識に関する調査―看護師教育単独校と助産師教育併設校の臨床実習指導者の比較から
新井 香奈子
1
,
中里 佐智代
1
,
後藤 美子
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター附属仙台看護助産学校
pp.1100-1105
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100567
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はじめに
国立病院・療養所附属看護助産学校副学校長・教育主事協議会東北支部では2001年5月に国立病院・療養所附属看護学校の教員を対象に母性看護学の講義や実習指導の担当者・担当時間・担当内容などを調査し報告した。その中で,助産師が母性看護学実習指導を担当することにより,看護学生に求めるレベルが高いことが指摘されていた。これは,看護学生が母性看護学実習において到達すべき教育内容と,その後の助産師教育での教育内容の接点が明確になっていないためだと考えた。そこで,看護師学生のみの実習を担当している臨床指導者(以下,単独校指導者)より,助産師学生・看護師学生の実習を担当する臨床指導者(以下,併設校指導者)のほうが看護基礎教育における母性看護学実習と助産師教育の到達度が明確になっているのではないかと考え,両者の認識とその違いを明確にするために本調査を実施した。
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