特集 在宅看護論の授業展開
第II章 在宅における看護過程―ゴードン機能パターンを使って
在宅看護における看護過程の事例展開
仙波 伊知子
1
1東京都立南多摩看護専門学校
pp.1016-1030
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100517
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授業背景
在宅看護論では看護過程の展開が1単位15時間あり,当校では3年次の4月に1か月間で集中的に授業を実施している。在宅看護論実習は内容の理解をより深めるため,領域別実習(2年次1月から開始)の4回目にあたる3年次5月から開始している(表1)。
学生はすぐに臨地実習を控えているため,動機づけはできている。しかし,これまで学んできた他の看護学における看護過程の展開や臨地実習体験をもとに学習する中で,在宅看護論での看護過程の展開はイメージがつかめないという感想をもつ学生が少なくない。理由として,健康障害をもちながら療養する人だけでなく介護者・家族も看護の対象となることや,実際の訪問看護を体験していないことが考えられる。したがって,効果的に授業をすすめるためには,在宅看護過程の特徴が明確になるような事例展開が求められる。
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