特集 クオリティオブライフとPOS―第16回日本POS医療学会報告
一般演題Ⅱ:POSと患者ケア
患者参加の看護過程の展開
平田 真弓
1
,
河野 美紀
1
,
大井 潤子
1
1公立宍粟郡民病院透析センター
pp.996-998
発行日 1994年11月30日
Published Date 1994/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900992
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はじめに
当センターでは1992年1月開設以来,現在33名の患者が透析を受けており,そのうち半数以上が他施設で導入した患者である.透析療法において,自己管理は患者自身の予後を左右する大きな因子であるといわれており,患者によっては自己管理不良のために過度な体重増加となり,除水困難をきたす場合が少なくない.当センターでも体重増加率が5%以上の患者が多く,同様の問題が生じており,このような傾向は透析歴3年以上の患者に多く見られた(表1).
そこで私たちは1992年9月,患者の自己管理についての理解度の実態を,テスト方式で調査するとともに,ゴードンの11の機能パターンを枠組みとしたインタビュー用紙を用いて,患者の基礎データを再度収集した.
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