過疎地域における入院患者を抱える家族の負担

はじめに

　私が訪問調査したE村は平成14年2月末現在の人口1843人，高齢化率30.8％の過疎の村である。E村には総合病院がないため，入院となると村外の病院へ行かなければならず，自宅からは遠距離となる。E村ではほとんどの家庭が農業を行っているので，面会や身の周りの世話をすることは容易ではない。そこで，入院患者を抱える家族が具体的にどのような問題を抱えているのかを明らかにし，今後の看護に生かしていきたいと思い，本研究を行った。