特集 看護学生の論文 大賞・入選論文の発表
看護学生の論文22篇
過疎地域における要リハビリ患者(脳血管障害後遺症)への支援と連携
後藤 美和
1
1九州看護福祉大学看護福祉学部看護学科
pp.646-652
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100454
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はじめに
脳血管障害を発症した患者について,病院から自宅退院の可能性はほぼ80%といわれており1),多くの患者が入院中のリハビリにおいて獲得した機能を維持し,障害を持ちながら新しい生活に適応した社会生活に参加していくこととなる。そのためには,当事者を中心に保健・医療・福祉等,各分野のより広範囲の職種やボランティア等の間の緊密な協働が必要となってくる。
E村のような都市部から離れた場所において,障害を持つ人々が,住み慣れた社会から孤立せずに,一生を安全にいきいきとして生活していくためには,当事者を取り巻く環境にはどのようなものがあり,それが当事者にどのような効果をもたらしているのか,また当事者を支える家族の思いや現在必要としていることを知り,今後必要となる支援について考える機会としたので,ここに報告する。
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