特集 当事者に学ぶ
現代における「闘病記」の意義―がん闘病記を中心に
門林 道子
1,2
1日本女子大学大学院人間社会研究科
2川崎市立看護短期大学
pp.358-364
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100398
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はじめに
昨今,闘病記をとりあげる新聞や雑誌の記事が増加し,広告欄には連日のように闘病記が紹介されている。大手の書店でも,闘病記のコーナーがつくられている。また2004年1月,テレビで「闘病記から生きる力を」と題して闘病記の特集が放映された1)。筆者は看護学校において闘病記を用いて,「患者の心に寄り添う」とする授業を担当しており,同番組にも紹介された。本稿では,闘病記がなぜ今このように注目されるのか,闘病記の変遷を振り返るとともに,現代における闘病記のもつ意義を考えてみたい。
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