特集 当事者に学ぶ
古書「パラメディカ」店主が語る“闘病記”との出会い
星野 史雄
1
1闘病記専門古書店「パラメディカ」
pp.350-355
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100396
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「パラメディカ」って何?
私は,埼玉県の浦和で,闘病記を専門に扱う古書店「パラメディカ」を営んでいます。店を始めたのは1998年の10月ですから,今年で6年目を迎えました。事務所はビルの6階にあり,現在は“オンライン古書店”として,インターネットで本のリストを提供し,メールで注文を受けています。午前中に本の梱包をし,郵便局で発送するのが日課です。
始めたころは午後だけ店を開けていたのですが,2002年にはオンライン専門店としました。開店して1年ぐらいの間の注文は微々たるもので,「駄目か」と思いましたが,徐々に増え,今は患者さんからの注文メールが毎日届きます。患者団体が一斉にホームページを作り,患者個人の闘病記サイトが増えてきたのも,ミレニアム,2000年ごろからでしょうか。ちなみに店名について,「Paramedic」とは,アメリカで主に救急救命士を指すようですが,「パラメディカ」は語感からつけたものなので,大きな意図はありません。
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