連載 続・なぜ看護政策を学ぶのか?・2
訪問看護の推進―訪問看護の今後と「在宅看護論」の見直し
田村 やよひ
1
1厚生労働省医政局看護課
pp.785-789
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100130
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はじめに
訪問看護制度は,1992年の老人保健法改正から出発した。10余年を経て,その存在は我が国の医療にはなくてはならない重要な位置を占めるようになった。しかしながら,未だその設置数や訪問看護に従事する看護師などの数は十分でなく,在院日数が短縮化している今日,在宅療養者が急速に増加している状況を必ずしも受け止めきれないでいる。
本稿では訪問看護に焦点をあて,この数年間,厚生労働省医政局で取り組んできた課題をまとめて概観し,今後の訪問看護の推進,その方向性を紹介する。
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