連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 訪問看護推進事業
石田 昌宏
1
1日本看護連盟
pp.141
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100475
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年末は毎年恒例,次年度国家予算政府原案をまとめる大作業がある。少し前までは期限ギリギリまで各省庁と財務省の間で交渉が続けられたものだ。しかし最近は財政状況が非常に厳しいためか,予算を増やそうと最後までねばる圧力も少なく,比較的すんなりまとまっているような気がする。
看護職員の確保や資質向上に関する予算である「看護職員確保対策予算(案)」は,15年度の125億6600万円から116億6500万円となり,約10億円の減額。これは各事業の実施の見直しが行なわれたことと,看護学生の就学資金貸与費がこの予算枠からはずれ一般財源に含まれることになったことが主な理由であり,減額によって事業運営が困難になるわけではないだろう。1月末に始まる通常国会での予算審議を経て,春に予算が成立する。
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