Scramble Zone
看護教育におけるDistance Education導入の検討―海外の看護系大学院教育の先進校の調査を通して
荒木田 美香子
1
,
鈴木 純恵
1
,
伊藤 美樹子
1
,
山口 雅子
2,3
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
2愛媛大学医学部看護学科
3元大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
pp.587-592
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100087
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魅力ある大学の構築に向けて
日本の看護系4年制大学は120校を超え(2005年),今後は学生獲得に向けて大学間の競争激化が予想される。すぐれた学生を獲得するためには,魅力的な大学であることが必要であり,大学のブランドを高めるものとして,教育ならびに研究の質の向上と国際化がある。さらに,2004年には自由貿易協定(FTA)で日本の国家資格取得を前提にフィリピンの看護師の受け入れが合意し,今後アジアを視野に入れた看護教育や国際共同研究の基礎を作ることが必要である。
Distance Educationは広義では通信教育なども含まれるが,最近はLive TVやインターネットなどを活用した教育を指すことが多い。特に国土の広いアメリカやオーストラリア,カナダで活発であり,これらの国には数多くの修士課程が存在し,国内外の学生がいる。Distance Educationのメリットは国内外から優秀な学生を得られることであり,国際的な研究を推進し,競争力を維持するためにわが国においても取り組むべき課題である。
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