看護教育研究
ケアリングを教えていくために―看護においてケアリングを学ぶこととわかること
泉澤 真紀
1
,
今野 理恵
2
1北海道ハイテクノロジー専門学校看護学科
2School of Nursing and Midwifery Faculty of Health Sciences LA TROBE UNIVERSITY
pp.478-482
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100069
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看護の知を次世代に伝えることは難しい。これまでは看護の科学性に着目し,現象をとらえ客観的手法を用いてきたが,それでは人間のもつホリスティックに還元できるかという問いに応えることができなかった1)。
昨今,人間の全体論(ホーリズム)を押し進めることのできる見方として,ケアリングの存在が明らかにされてきた。看護の世界では,ケアリングは人間全体を述べる事柄として,感覚的であるにせよ大切に扱われてきた。ケアリングを理解することが,看護とは何かということを知る手がかりとして不可欠であるといえよう。
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