連載 九州・沖縄からの風 学生が綴る看護への想い・8
ケアリング・コンソーシアムからの学び
新里 葵
1
1琉球大学医学部保健学科
pp.730-731
発行日 2012年8月25日
Published Date 2012/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102177
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ケアリングとは何かよくわからないままの出会い
看護師とは療養の世話,診療の補助を行う者と法律に規定されています。よりよい看護を提供するためには,基礎医学的知識や技術力だけでなく思考力,観察力,説明力,コミュニケーション能力など多くの能力を必要とされています。私は,実習で指導してくださった看護師の対応や考え方にふれたことがきっかけとなり,それぞれの看護師に存在する看護観は,その人の人生を映し出しているのではないかと感じるようになりました。今までどのくらいの経験をしてきたか,人と関わってきたかが,その人の提供する看護に影響を与えているように思えたのです。
以前,よりよい看護を提供するために私にできること,学生だからこそできることは何かと考えたことがありました。そのとき出した答えは,いろいろな物事に挑戦し,吸収し,揉まれることを惜しまないようにすることでした。そして,成功や失敗の経験を重ねて,いろいろなことを学ぼうと考えました。そんなとき,ケアリング・コンソーシアムの話を耳にしました。ケアリングとは何なのかよくわからないまま活動に参加することになりましたが,同じ看護学生との交流を通して何か得るものがあるだろうという思いで活動し始めました。
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