特別記事 「安全学」を提唱する村上陽一郎氏に聞く
医療と「安全学」
村上 陽一郎
1,2
,
陣田 泰子
3
1国際基督教大学オスマー記念科学
2東京大学
3聖マリアンナ医科大学付属病院看護部
pp.458-464
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100065
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安全の問題を議論すること自体,その職場が不安全な職場であるかのように思ってしまう傾向があるのは残念です
陣田 私は長いこと看護に携わっております。1976年の『看護教育』(17巻9号から18巻2号)に連載された「人間と科学の対話」を愛読していた者の一人ですが,そのなかの「医学は,究極的に科学になり得ない」という村上さんの言葉を読んだときに衝撃を受け,それ以来,ずっとそのことを考えてきたといっても過言ではありません。
村上さんは「安全学」というものを提唱なさっていて,つい先日は,『安全と安心の科学』という本をお書きになっていますね。
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