焦点
看護学実習における「患者の同意」―東京慈恵会医科大学附属病院での取り組み
髙橋 則子
1
,
小路 美喜子
1
1東京慈恵会医科大学附属病院看護部
pp.200-205
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100020
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はじめに
平成15年3月,厚生労働省から『看護基礎教育における技術教育の在り方に関する検討会報告書』が出され,看護教育における技術教育のあり方の見直しは急務となっている。特に,臨地実習においては「患者の同意」を必須条件としているが,人権保護の観点からも当然であり,どのように患者に説明し同意を得るかは重要課題といえる。
慈恵会医科大学では,看護基礎教育と臨床双方の管理者による検討会を設けてそれらの課題に取り組んでいる。実習の同意を得る方法としては,「臨地実習説明書」を作成し,患者への説明に活用している。本稿では,「実習同意書」ではなく「実習説明書」とした経緯と運用の実際のほか,現在検討している実習そのもののあり方・技術教育のあり方についても述べてみたい。
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