特集 学生が臨床で暴力に遭遇したとき
―鼎談―院内暴力への対応―東京慈恵会医科大学附属病院の場合
小路 美喜子
1
,
横内 昭光
2
,
細矢 久幸
2
1東京慈恵会医科大学附属病院
2学校法人慈恵大学法人事務局総務部付渉外室
pp.1059-1063
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100179
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渉外室の設置と元警察官の配置
小路 当院が元警察官を正職員として採用することになったきっかけは,当院で起きた医療事故です。当時は,病院から警察への届出基準が不明瞭であったことから,結果として行き違いが生じてしまった可能性もあると思います。そんなことから,「警察とはより迅速かつ密接に連携しなくては」との思いが生まれました。
また,患者さんの中には理不尽な行動をとる方や,不満を感じやすい方がいて,暴力事件やセクハラ事件から執拗な苦情までさまざまなトラブルが起きます。このようなトラブルの対応を一緒に解決してもらえる人がいないか探しておりました。その結果,対応経験が豊富な元警察官を職員として採用することになりました。
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