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連載 海外文献紹介—東京大学医学部地域看護学教室からの発信・16
地域で生活するHIV陽性患者に対するカウンセリングの効果
Sally DiScenza, Mary Nies, et al : Effectiveness of Counseling in the Health Promotion of HIV-Positive Clients in the Community, Public Health Nursing, 13 (3), 209-216, 1996.
金子 あけみ
1
1東京大学医学部健康科学・看護学科地域看護学教室
pp.314-317
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902865
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はじめに
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染における異性間感染は世界的に増加し,今後10年間にHIV感染の80%は,異性間感染になると予測されている。WHOのプロジェクトでは,西暦2000年までに,成人HIV感染の総数は3000万人に,他方,小児のケースは,1000万人に達すると予測している。米国で最も頻繁な感染経路は,性的接触が最も多く,次に汚染した血液からの感染,静注薬物使用,輸血,血液製剤の使用,最後に母子感染である。
HIV感染を引き起こす危険行動では,①肛門直腸性交や膣の性交,②数多くのセックスパートナーや感染の危険の大きいパートナー,③売春,④静注薬物濫用,⑤コカインなどを用いた乱交,⑥他のSTDの存在などが明らかにされている。
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