活動レポート
滋賀県草津保健所における地域保健医療計画の進行管理とその評価
辻 元宏
1
,
結城 隆之
1
1滋賀県草津保健所
pp.351-354
発行日 1995年5月15日
Published Date 1995/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901266
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はじめに
草津保健所が担当する二次医療圏の湖南地域保健医療計画は,平成3年11月に湖南地域医療協議会で案を決定し,平成4年12月の本課意見を踏まえて最終案を作成した.しかし県版保健医療計画の見直しの時期をむかえ明らかになる事実は,任意的記載事項としての保健—医療のソフト面について進行管理が不十分であり,各事業評価を基礎に次期計画を定める上で客観性と実践性の困難を伴うことである.地域保健医療計画作成を契機に保健所は,地域保健事業の機能的意義と必要性を見極めて将来展望を図らなければならない.そのためにはこの計画が社会計画であることに留意して,実施には他組織,機関との共同作業が必要となると同時に,将来の各事業の評価も他組織と連携することにより客観的に評価される必然性が存在する.それらを解決する基礎は地域保健医療計画の具体的進行管理であり,そのための真摯な取り組みの必然性である.当保健所では平成4年3月に進行管理計画を策定し具体化した.その後1年を経て進行管理の意義が明確になり,保健所機能について数々の問題点も生まれた.計画と進行管理については,中俣らの論文の思想を基礎に合理主義的方法を用いた1,2).
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