特集 ある障害児への取り組みから
寝屋川保健所の保健婦達が今果たしつつあることは……
藤田 里子
1
,
田平 フサ
1
,
小谷 和子
1
,
岡田 淳子
1
,
林崎 時子
1
,
藤原 君子
1
,
荒崎 雅子
1
,
尾崎 由子
1
,
大角 順子
1
,
香川 裕子
1
,
岡村 富美子
1
,
本谷 晃子
1
,
𠮷田 律子
1
,
港 清子
1
1大阪府寝屋川保健所
pp.298-315
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205978
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
活動の経過とその位置づけ
寝屋川市の概況
寝屋川市は,大阪市の中心から淀川沿いに上流北東へ約15kmの距離に位置する面積わずか24平方キロメートルの地域で,人口は(昭和49年)約25万人,出生数約6,000人で,大阪市の近郊都市として近年急激な人口増を示し,昔田んぼであった低湿地帯に粗悪で狭小な文化住宅,アパート,建売住宅の密集した地域である。人口構成も25〜34歳の青壮年層とその子供を主体にした核家族世帯が多く低所得層が多い。出生率も全国17.5,大阪府18.2,寝屋川24.8と高く,低体重児出生も全国・大阪府5.7と比較して6.2と高率を示している。
寝屋川保健所は昭和46年新設され,現在婦長以下14名の保健婦がいる。昭和47年より6か月児を対象にアンケート方式による全数把握をはじめ,その検診の中で発見された障害児への事後指導の取り組みを5年間にわたって行ったので報告する。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.