連載 金丸弘美の食をめぐる旅・5
長寿に一役「黒糖」
pp.361-363
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902610
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2001年の11月に家族が鹿児島県徳之島に移住した。自然豊かなところで暮らしたいと願ったからだ。徳之島は鹿児島空港から約1時間,沖縄の少し手前,奄美諸島にある大きな島だ。周囲81キロ,人口1万5000人が暮らしている。島は温暖で5月には泳ぐことができ,10月までは夏だ。バナナ,マンゴー,アテモヤ,パイナップルなどのパッションフルーツも栽培されている。ここの主要産物にサトウキビがある。島のかなりの畑でサトウキビが栽培されている。島に製糖工場は4つあるのだが,昔ながらの純黒糖を作っているところを見つけた。絞りたてのサトウキビの汁を煮詰めて,できたての黒糖は柔らかく,まるでお餅のようだ。
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