FOCUS 誌上ワークショップ
EBHを取り入れた保健婦・士活動を考える
岡本 玲子
1
,
鳩野 洋子
2
,
中山 貴美子
1
1神戸大学
2国立公衆衛生院
pp.48-57
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902558
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本稿は,去る2001年6月17日に広島大学で行われた第4回日本地域看護学会学術集会(学会長小西美智子教授)におけるワークショップの報告に解説を加えたものである。ワークショップは,「根拠に基づく保健婦・士活動(EBH)の推進〜実践者と研究者の協同〜」というテーマで89名の参加のもと,活発な討議がなされた。
“Evidence-based”は,近年もっともインパクトのある用語の1つとして私たちの前に登場した。「根拠に基づく活動」とはどのような活動なのか,私たち保健婦・士(以下,保健婦)も何かしなくてはいけないのだろうか,と思っておられる方も多いことであろう。先のワークショップは,そんな思いに答えるべく,前半を「EBH(Evidence-based Healthcare)とは何か」に関する内容,後半を「どんな保健婦活動が根拠に基づく活動なのか。そのために実践者と研究者はどんなふうに協同すればいいのか」という問いに答える内容で構成した。本稿では,この理論と実践をどのように結びつけて考えれば良いかについてさらに解説を加えたい(強調は編者による)。
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