特集 住民とともに進める母子保健計画の見直し
市町村母子保健計画の改定に保健所はどのような役割を担うのか
澁谷 いづみ
1
1愛知県知多保健所
pp.42-46
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902557
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市町村母子保健計画が策定5年を経て,各市町村と保健所は当初の予定どおり改定に向けて動いていることと思います。「思います」というのは,まだ動き出せないでいる市町村もあると考えられるからです。市町村の担当者が母子保健計画を策定する意義を見出せないでいるのかもしれません。
また,保健所が「計画づくりは市町村の業務」と無関心になっているかもしれません。母子保健法改正後,乳幼児健康診査などは市町村保健事業に移譲され,保健所は,情報把握と評価の機会としての育児支援や乳幼児健診1)などへの具体的な関わりが少なくなりました。そのため,保健所の機能を自覚していないと,地域の母子保健水準や住民の状況の把握が困難になっているのも事実でしょう。
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