特別記事
【アメリカの地域保健活動レポート①】インディアナ州セント・ジョセフ郡の保健婦と教会ナースの活動
鈴木 良美
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1埼玉県立大学短期大学部専攻科地域看護学
pp.58-61
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902559
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一昨年まで埼玉県で保健所保健婦をしていた私は,在日外国人から健康相談を受けるなかで,日本人を主な対象とした従来のやり方に限界を感じていました。そこで昨年,約1年間の渡米中に,多民族国家としての歴史を持つアメリカの保健活動について学ぶことにしました。その一環として,実際に当地の地域保健に携わる人たちと出会う機会がありました。今回は,3回にわたってアメリカの地域保健の実際を日本の保健婦としての視点でレポートします。
私が主に滞在していたインディアナ州セント・ジョセフ郡はアメリカの中西部にあり,人口26万5559人(2000年)の緑豊かな地方都市です。今月は,この郡内で日本の保健婦に近い活動をしている教会ナース(Parish Nurse)と自治体で働く保健婦(Public Health Nurse:公衆衛生看護婦とも訳す)の活動を中心に紹介します。彼らとの出会いは,日本の保健婦活動について考えるきっかけともなりました。
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