特集 保健所機能としての研修
【多摩立川保健所での研修①:研修の全体像】保健所の研修で市の活動をまとめる
原 綾子
1,2
1東京都衛生局総務部地域保健課
2前東京都多摩立川保健所
pp.274-277
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902417
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東京都の保健所では,地域保健法の全面施行を受け再編・整備された平成9年度より,教育研修機能の強化の一環として,二次保健医療圏(または保健所管内)を単位とした「市町村支援研修」「地域福祉関係者等育成研修」を実施している1)。多摩立川保健所での研修は,東京都北多摩西部地域保健医療計画に基づき,地域保健医療福祉関係者の資質の向上を図ることを目的としている。
北多摩西部保健医療圏は6市からなるが,行政サービスに対する市民の意識は,介護保険の導入などを契機に急速に変化してきており,行政には事業の執行責任だけでなく,説明責任も要求されるようになってきている。市は限られた財源のなかで,市民ニーズに基づき,どの事業を実施していくのかという事業の取捨選択を求められており,事業評価の実施とその報告(還元)は,各市の保健医療専門職の重要な役割であるといえる。
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