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今月の事例 鹿児島県大口保健所
保健所医師と研修
岩松 洋一
1,2
,
岸本 泰子
3
1前鹿児島県大口保健所
2現鹿児島県屋久島保健所
3島根県健康福祉部医療対策課地域保健推進室
pp.388-389
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901894
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保健所医師に要求される専門性とは,一体どのようなものであり,またそれはどのようにすれば獲得しうるものであろうか.地域保健法に関連して,保健所長についてはかなり幅広い議論がなされてきたが,保健所医師という視点からはそれほどでもないように思われる.今回は,一人の医師の立場から,これらの課題に関連する話題として,保健所医師の研修を取り上げてみたい.
初めに,卒前研修としての大学での保健所実習の経験を紹介したい.実習期間は大学4年の夏休み期間中に約1週間.実習場所は,鹿児島県の離島にある県型保健所にお願いした.この時の実習内容の大半は,当時の保健所長から,いわばbed side teachingのように保健所医師の仕事を教えていただくことであったと記憶している.実習生が1人だったこともあるだろうが,医学生の保健所実習の一つのモデルを示されたように思う.
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