特集 新医師臨床研修―「地域保健・医療」研修の使命
保健所における研修
岡田 尚久
1,2
1全国保健所長会
2島根県松江保健所
pp.742-746
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101003
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2000年12月に医師法が改正され,2004年4月から新医師臨床研修制度がスタートすることになりました.本稿では,この臨床研修の項目として「地域保健・医療」が必須項目となる中,全国の保健所で準備を進めている研修の受け入れ体制と研修計画の概要について報告します.
制度の概要
新医師臨床研修制度は,従来の医師研修内容を大幅に見直し,その質を向上させ,全人的な診療能力を修得することを目的としています.平成14年5月に医道審議会医師臨床研修部会が医師臨床研修に関する「中間とりまとめ(論点整理)」を作成しました.研修内容としては,内科,外科,救急などの基本的診療部門を必修とし,地域医療,へき地医療,終末期医療,保健・福祉,高齢者福祉,介護も組み入れた研修プログラムとして特徴を持たせることも可能とした内容でした.
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