特集 保健所機能としての研修
【多摩立川保健所での研修②:参加者からみた研修】私のなかでの意識改革
此原 美智子
1
1国立市保健センター
pp.278-282
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902418
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研修課題の設定
国立市では平成9年度より,健康診査の結果が疾病境界域に区分される者などを対象とした「健康づくりフォローアップ指導事業」を実施している。この事業は,栄養・運動・休養を含む総合的な指導を,医師・栄養士・保健婦・運動指導員などのスタッフが実施するものである。ライフステージや健康度に応じた生活習慣や行動を定着させ生活習慣病を予防すること,さらに,参加者による健康づくりの自主グループを育成し,その活動への支援により,地域のなかに健康づくりを定着させることを目的としている。
しかし,実際は日常の繁雑な業務に追われ,指導効果を検証し,事業のあり方が現在実施している方法でよいのか,今後の方向性をどのように見いだしていくのか,事業の成果を確認することを先送りにしていた。このような状況であったため,研修の場を活用して,日常業務をこなしつつこの事業のデータを蓄積し,成果分析に活かすことができるのではないかと考えた。
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