特集 他職種から見た保健婦との連携
【歯科医師から見た保健活動】
県・市町村保健婦との連携による「むし歯予防パーフエクト作戦事業」
小椋 正之
1
1富山県厚生部健康課
pp.738-743
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902254
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歯科専門職と保健婦(士)の関係
保健・医療全体を考えるうえで施設や設備などの物的要素に加えて,マンパワーなどの人的要素も重要であることは論を俟たない。国民の保健・医療を担当する職種は多種多様であり,職種により業務独占,名称独占の形態が法律によって定められている場合がほとんどである。
保健・医療従事者の中で,主に歯科保健・医療に従事する専門職種として歯科医師,歯科衛生士などが挙げられる。「国民衛生の動向」1)から平成10年度の医療関係職種の入学定員数をまとめたものが表1である。医療関係職種ということで,残念ながら管理栄養士などは記していないが,この表中の医療関係職種の入学定員数は,5位が歯科衛生士7269人であり,6位の保健婦および保健士(以下,保健婦)6523人を上回っている。歯科医師と歯科衛生士の入学定員数を合計すると1万人を超え,保健婦の入学定員数の1.5倍以上となる。
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