特集 今求められる結核対策(2)—事例集
【患者管理システム—愛知県の取り組み】情報管理システムの構築が結核対策の鍵
船橋 香緒里
1
1愛知県江南保健所
pp.558-564
発行日 2000年7月10日
Published Date 2000/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902219
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愛知県では,1977年度より県庁衛生部保健予防課結核担当(現健康福祉部健康対策課結核担当)に保健婦を配置しており,全国に先駆けて結核登録患者情報を電算化し,患者管理を行ってきました。現在は都道府県庁に多くの保健婦が配置されていますが,当県のように結核のみを担当している保健婦の配置はまだ少ないようです。このことは,県として結核対策が保健所保健婦の重要な取り組みであると位置づけたのとともに,先輩保健婦の努力の結果と感謝しています。おりしも昨年(1999年)7月「結核緊急事態宣言」が出され,この担当が果たす役割の重要性について改めて感じたところです。
1996年度から1998年度まで衛生部保健予防課結核担当に在籍し,現在は江南保健所において結核担当保健婦として活動している中から本稿をまとめましたので,報告します。
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