連載 要介護認定の仕組みとその考え方・5
在宅と施設における問題行動を持った高齢者の介護の現状
筒井 孝子
1,2
1国立公衆衛生院
2国立医療・病院管理研究所
pp.423-427
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902193
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はじめに
要介護認定システムの構築に必要な在宅高齢者の調査については,一連の各種調査を行なっており,その資料は,すべて報告書として発刊されている1〜4)。これらの調査結果を基礎として,前回報告したように,平成7年度には在宅版の要介護認定への応用を意図した全国でのモデル事業も行なった。
要介護認定システムの構築には,在宅において問題行動症状を呈した高齢者に対する介護を施設の介護の実態と比較する必要があった。しかし,在宅のデータは,要介護認定のコンピュータによる一次判定システムの開発にあたっては利用されなかった。
そこで本稿では,これまでに行なわれた在宅の調査結果などを踏まえ,在宅の問題行動高齢者の実態を中心に資料を示したいと考えている。
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