特集 大学における地域看護教育—臨地実習を中心に
保健婦教育における実習の位置づけと今後の課題
勝又 浜子
1
1厚生省健康政策局看護課
pp.306-310
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902172
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平成9年のカリキュラム改正の基本的考え方
高齢化の進展や在宅療養者の増加に伴う,在宅医療,訪問看護のニーズの増大に対応するとともに,医療の高度化や専門分化に対応した看護ケアを提供することのできる資質の高い看護職員を養成する観点から,平成8年に文部省・厚生省共管の保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則(以下「指定規則」という)を改正し,在宅看護論や精神看護学など新たな時代に対応した教育内容を盛り込み,保健婦,助産婦,看護婦(3年課程)については平成9年4月1日から(看護婦2年課程については平成11年4月から)適用したところである。
看護職員の養成に当たっては,特に豊かな人間性の涵養とともに緻密な観察に基づく的確な判断力と正確な看護技術を有し,また,患者の精神的緊張や不安を緩和するための働きかけができるなど患者の多様なニーズに対応できる人材の育成に努めることに重点をおいたカリキュラム内容の改正である。
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