特集 先輩からのメッセージ
今この時代だからこそ公衆衛生を意識した活動を
石坂 喜美江
1
1群馬県沼田保健福祉事務所
pp.198-202
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902153
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
少子高齢社会の急速な進展に伴う慢性疾患の増加,核家族化,女性の社会進出,住民ニーズの多様化などにより,保健・医療・福祉を取りまく環境は大変厳しくなってきた。群馬県では,平成9年4月に衛生環境部と県民生活部の本庁組織の統合が行われ,平成11年4月には保健所と福祉事務所の統合により保健・医療・福祉業務を総合的,一体的に推進することとなった。
当保健福祉事務所においては6課1係の体制でスタートし,保健婦は地域支援課と健康課,保健係に配置されている。保健婦は従来1つの課の中にいて保健事業の推進をしてきたが,平成9年の部の統合の時点で総務企画課,予防課,地域保健課に保健婦が配置されていた経緯がある中での今年度の組織編成となっている。
県内には保健福祉事務所は11か所設置され(保健所は12か所あった),そのうち3か所が広域の事務所として位置づけられた。3か所の広域保健福祉事務所は地域支援課,健康課,保健係の他に総務課,施設指導課も配置されている。このような配置となって保健婦の活動は1人ひとりの資質が問われる時代になったことだけは確かである。そこで,日頃,私自身が保健婦の仲間に伝えていることを活字にしてみたい。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.