連載 保健婦のための調査理論・2
公衆衛生活動の特色
青山 英康
1
1岡大医学部衛生学教室
pp.117-123
発行日 1980年2月10日
Published Date 1980/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206214
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保健婦の専門性を確立するためにさらに保健婦活動を科学化し,いかなる事態に直面しても,社会的に期待されている保健婦の専門的機能である的確な判断と適切な措置を発揮するためにも,調査理論の研修が極めて重要であることはすでに記した。
今回は,保健婦活動の基盤である公衆衛生活動について,臨床治療活動との対比でその特性を検討してみたいと思う。なぜならば,保健婦の資格収得に当たってその基礎となっている看護の研修については,筆者はまったくの門外漢であり,この点については看護学の立場からの検討が進められることを期待し,もう一つの側面である公衆衛生学の立場から,保健婦活動における情報収集のための基本的な考え方を記して,現実に即した批判を受けたいと考えたからである。
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