特集 ひきこもりとその対策
『青年グループカウンセリング』の実践報告
高野 千代
1
1北海道立精神保健福祉センター
pp.123-127
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902140
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はじめに
近年,非分裂病性の「引きこもり」が精神保健分野をはじめとして話題の上るようになった。
北海道立精神保健福祉センター(以下,当センターと略す)では,引きこもりの個別相談が増える中で,平成5年11月の『青年グループカウンセリング』(以下,青年グループ)を開始した。
当初の青年グループは精神科医らがリーダーとなった集団精神療法としての期間限定のクローズドグループであり,その後,一時中断しながらも平成8年3月まで続けられた。しかしながら,新規の参加希望者への配慮などから,平成8年4月からは特に期間を区切らず入退会の自由なオープングループとして現在に至っている。
途中平成8年度後期〜平成9年度前期には,30代のメンバーから「固定したメンバーでじっくり話したい」というニーズに答えてクローズドのサブグループを実施した。青年グループ開始後7年を経る中で,実施方式,スタッフ,内容をそのときどきでさまざまに変えながら実施してきた。
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