特集 ピル解禁.避妊法のエキスパートになろう
避妊カウンセリング
キャロリン・ウェストホフ
1
,
芦田 みどり
1コロンビア大学医学部
pp.949-955
発行日 1999年11月25日
Published Date 1999/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902283
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
米国には15〜44歳の女性が6000万人おり,そのほとんどが最低でも20年間は避妊を必要としている。しかし,自分がいつ妊娠するかをよく知らなかったり,確実な方法に対して危険だと思いこんでいたり,あるいは必要なときに避妊法がないなどの理由によって,米国では年間300万人もの女性が予定外の妊娠をしており,その半数以上が人工妊娠中絶という結果になっている(Trussel,1990;Koonin,1997)。
女性が望んだときだけ妊娠できるようにするためには,家庭医や助産婦は女性が避妊について尋ねるまで待っていてはいけない。多くの女性は効果的な方法は副作用が多いという間違った考えにとりつかれているし,パートナーが副作用を心配するために効果的な方法をやめてしまう場合もある。避妊について知りたいと思っても,恥ずかしくて言い出せない場合もある。したがって,機会があるごとに避妊について質問をし,問題点をさぐり,適切な助言を与えることが重要である。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.