特集 いまどきの子どもの健康—養護教諭をパートナーに
近年の子どもの健康感とストレス対処について—横浜地域での調査結果から
岡田 守弘
1
1横浜国立大学教育人間科学部
pp.465-469
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901989
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最近,小・中学生の行動の特徴を「ムカツク」「キレル」「ジコチュウ」などの言葉で表されることがある。また,学級崩壊,校内暴力(暴力行為)などこれまでの教育的対応では解決しにくい問題行動が報道され,さまざまな教育論議がなされている。さらにはナイフによる殺傷事件などその経緯が理解できにくい事件を契機として,「行為障害」「注意欠陥/多動性障害」などDSM-IVの精神障害診断カテゴリー名も新聞やテレビに登場している。
このような動向にふれると,近年の子どもたちが変質したために特異な事例が多く起きるのだと納得してしまうかのような思いを抱かされるが,はたしてそのとおりであろうか。
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