医療リサーチ
国民健康調査の結果
水野 肇
pp.61
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913038
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10年前と比べると……
「40年度国民健康調査」の結果が11月末,厚生省から発表された。この調査は,28年から毎年一回ずつ10月に調査しているもので,昨年の10月中に,日本中で発生した傷病は約千9百98万件,10月より前に発生した病気の治療を含めると約2千6百23万件。のべ傷病日数は約2億9千万日。一つの病気について14.4日間も治療し,国民一人当たり年間に2.4回病気にかかり,34.4日間も治療している。
病気の種類はカゼ,ゼンソクなどの呼吸器疾患が39.8パーセント,胃腸障害,歯痛などの消化器疾患が18.8パーセント。年齢別にみると若い層ほど呼吸器,消化器系が多く,高年齢層になると神経痛,脳卒中,高血圧,心臓病などがふえている。
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