PHOTO
健康な住宅造りへ—環境先進国ドイツに学ぶ
佐藤 清
pp.1077-1080
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901899
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現在使われている住宅建材の多くは化学物質です。それもその中に有害な物質が数多く含まれています。しかし,その成分や製造方法はほとんど知られされていません。成分そのものを明らかにしない建材メーカーも多数あります。室内に長時間滞在する住空間ではその化学物質が原因で,起きてはいけないことが現実に起きているのです。それは新築病(シックハウスシンドローム)といわれる,得体のしれない症状です。実は長く調べていくと科学的に現段階では十分には解明されていませんが,建物を造るとき,入居時期,仮住まいの状況などを総合的に判断して問題点が浮き彫りにされます。夢を買う,待望の新居が人の健康に影響があることが,徐々にわかってきています。
環境先進国のドイツでは今日本で議論していることが,解決のための手法として,おのおのの住民に定着しています。また,それに対する行政側の判断や,業界の取り組みも違います。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.