特集 大都市での活動を模索する
人口の大小による保健婦活動の違い
杉澤 素子
1,2
1神奈川県小田原保健福祉事務所
2前,神奈川県衛生部地域保健課
pp.358-362
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901769
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要約
神奈川県内の県域市町村は34か所あるが,人口58万人の大きな市から,3000余人の小さい村までその幅は大変大きい。
保健婦数も43人のところから2人のところまであり,保健婦1人当たりの受持ち人口も1万7000人から2000人弱まで,これもまた幅が大きい。
このように受持ち人口に大きな幅のある中で保健婦活動に相違があるのかどうかを,保健婦業務集計を分析してみたところ,対人サービスの点ではあまり大きな差は見られなかった。
むしろ市部が大きくなるにつれて,業務分担制をとるところが増えてきている。また福祉との連携が強化されていく中で福祉に配置される保健婦も増えてきており,今後ますますその傾向にあると考える。
人口の小さい町村は保健所との協働活動を求めるが,大きい市部は保健所から離れてより自立した活動傾向にある。
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