連載 統計学入門一歩前—保健婦のための統計学・1【新連載】
統計学事始め
大賀 英史
1
1(財)結核研究所・国際協力部
pp.56-59
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901718
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
保健婦と統計学の仲
保健婦の日常の仕事と統計とは切り離せません。このことは,活動の対象が地域や会社など,大きな集団であることと関係しているのかもしれません。この方たちの健康を支えるとなると,単なる集計だけではなく調査研究も必要となり,統計学の勉強が避けられないからです。
しかし,統計学の勉強ほど,何度挑戦してもなかなかわかった気になれない分野は少ないでしょう。出てくる専門用語は,学んでも学んでもその意味を忘れてしまいます。最近は使いやすい統計パッケージソフトが普及し,またパーソナルコンピュータも安くなって,データを打ち込めばひと通りの計算を瞬時にしてくれるのでたいへん楽ですが,その結果をどう活かせばいいのかとなると,自分の集めたデータについての説明は教科書には書いていませんので,その勉強はなかなか進みません、なんとかそれらを理解しても,研究発表以外は,あまり役に立ちそうにありません。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.