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海外にはばたくために ただいま訓練中 国際協力事業団駒ヶ根青年海外協力隊訓練所
岩下 守
pp.1-4
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901708
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早朝6:30,訓練所の前に128人の隊員候補生が整列する。眠前にそびえる標高2800mの空木岳をはじめ,中央アルプスの山々に囲まれて体操。清澄な空気を胸一杯吸い込んで目を覚ましたら,次は訓練所周辺を30分ほどランニングして身体を覚ます。駒ヶ根青年海外協力隊訓練所の1日はこのようにして始まる。
青年海外協力隊では年2回の募集により,アジア・アフリカ・中南米を中心にさまざまな職種,あるいは技術を持つ人たちの派遣を年3回行っている。今回,9人の保健婦(士)募集に対して,「隊員候補生」としてここで2次隊派遣前訓練を受けているのは3人。それぞれバングラデシュ.,ジャマイカ,パナマでの活動に向けて,訓練所で合宿生活を送っている。訓練所での生活のメインは派遣国の公用語の学習。2か月半の,訓練期間中に日常会話に困らない程度の語学力を身につけるため,午前中3時間,午後4時間の授業,そして夕食後の自習時間も使って学習する。この訓練期間中も選考の一過程で,訓練終了に先立つ語学や適性審査に合格して初めて,協力隊員としての資格を得ることになるとあって,授業をする方にも受ける方にも熱気がある。語学訓練の他にも,バイクや自転車の乗車・修理訓練や野外生活訓練など,派遣国での生活に向けての実地訓練もある。
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