特集 地域保健と地域医療
21世紀は,ネットワークが在宅患者を支える
中嶋 啓子
1
1医療法人啓友会なかじま診療所
pp.106-112
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901517
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はじめに
1995年9月,全国から集まった110の診療所医療機関の中堅・若手医師や看護婦たちの手によって,「在宅ケアを支える診療所全国ネットワーク(通称,診療所全国ネット)」が結成された。在宅医療・在宅ケアが,これからの医療と福祉の転換期のキーポイントになること,全国の小規模診療所がそれを担うなら,診療所が活性化し診療所ルネサンスとして新時代に向けて地域医療の新たな胎動をつくり出すであろうことを宣言した。
1996年11月には第2回全国大会が大阪で行われた。このときも在宅ケアに関わる多くの職種や市民850人以上が集まり,熱気に満ちた討論を行ったが,たった1年の問に歴史の転換期を感じさせるほどの勢いで在宅ケアが全国民に浸透しつつあると感じるとともに,それに取り組む各診療所スタッフの顔に確信と自信が現れていた。
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