特集 さまざまな人事交流
行政における保健婦の機能と配属を考える
高崎 郁恵
1
1石川県厚生部長寿社会課
pp.876-879
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901441
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私は,保健婦として就職して8年目を迎える。学生時代から,行政に所属する保健婦というものは,その多くが保健所あるいは市町村で,それも健康相談や健康教育,健康診査などの保健事業を行う部署で働くのが当たり前だと考えていた。そして,就職当初は,その当たり前のとおり,保健所に勤務することとなった。ところが,そんな日々もつかの間のことであり,就職6年目に本庁勤務となり,その翌年には,厚生省での厚生行政についての1年間の研修を命ぜられたのである。
戸惑いながらのこの数年であったが,このようなさまざまな部署に配属されたことは,私自身にとって,保健婦が行政において存在する意義を再考する機会となった。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.