特集 「行政ウーマン」としての保健婦
行政のなかの保健婦
西 三郎
1
1東京都立大学人文学部社会福祉行政論講座
pp.713-718
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207803
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I.はじめに
行政のなかの保健婦という課題は,焦点を絞らなければ範囲が広すぎ,その絞り方自体にも論議が集中することは明らかである。ここでは,法律と行政の説明と公務員として,また,行政機関としての保健婦に絞り私見をまとめた。
現実に現場で働く多くの保健婦の苦労を身近に感じているなかで,保健婦の活動があまりにも世間の空気と違い,しかも,古典的なへき地,農村保健婦的な活動が多く,また都市では,まったく市民のみでなく同じように援助を求めている人達にも知られずに,保健婦仲間だけで努力しているように思える。ここでは,これらの課題の論議は別の機会に譲り,まずは,総論的な事項について概観しよう。
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